リスニング力は英語をただ「聞き流す」だけでも伸びますか?

 

「耳を英語に慣らす」という意味では、まったく効果がないとは言えません。ただし、聞いていてまったく意味がわからない内容のものをただ「音」としてとらえるだけでは、高い効果は望めません。できればある程度意味がわかるレベルのものを聴いて、聞き取れた単語や文章を書いたり、口に出してリピートしたりしてみてください。効果が全然違ってくるはずです。

英語を勉強したいのですが、時間がありません。

 

特に社会人の場合、勉強にまとまった時間を割くことは難しいですよね。英語を学習する目的にもよりますが、ちょっとしたスキマ時間を利用してみてください。

(例)
朝→ニュースを英語で見る、英会話のCDを聴く
通勤時→英会話のCDを聴く(車ならリピートしてみる)
夜→一行でもいいから英語で日記をつけてみる、その日に出てきた新しい単語を確認する

どんな教材を選べばいいですか?

 

自分のレベルよりも上の教材を選んだために、やる気を失い、挫折してしまう人が多いようです。ですから、教材を選ぶ時には、少々簡単そうなレベルで、自分が興味を持てそうな内容のものを選んでください。知識的には「簡単」に見えるものでも、案外「使いこなせていない」場合が多いのです。

最初は伸びが感じられて英語を学習するのが楽しかったのですが、最近は自分が上達しているようには思えません。能力の限界なのでしょうか?

 

まず、みなさんにわかっていただきたいのは、英語力は「常に劇的に上達する」わけではなく、「少し上達しては同じような状態が続き、また上達する」ものだということです。この原理を知らずに、自分で限界だと決めつけてあきらめてしまう人も少なくありませんが、非常にもったいないことです。「高原状態(同じような状態が続くこと)」は、次のステップのために力を蓄える非常に重要な時期。あきらめずに努力をし続けていれば、必ずまた伸びを感じられる時がやってきますので、その日を楽しみにしながら頑張ってください。「DVDを字幕なしで見てみる」「海外旅行に行ってみる」「資格試験を受けてみる」など、定期的に自分の英語力を試す機会を持つこともオススメです。

コツコツ何かをすることが苦手です。週に1〜2回、やる気になった時にたくさん勉強すればいいですか?

 

週に1〜2回まとめて勉強することに効果がないわけではありませんが、英語学習には「継続」と「蓄積」が何より大切です。できれば、10分や15分ずつでもいいので、毎日英語に触れる努力をしてみてください。

英会話には文法は必要ないと言っている人もいますが、本当ですか?

 

片言の英語で意思伝達できることもあるでしょう。しかし、文法力がないために自分の意図したことが伝わらなかったり、相手の言うことを理解できなかったりすることは多々あります。つまり、「相手の考えを知り、自分の考えを伝える」真のコミュニケーションの道具としての英語を身につけるためには、文法力が不可欠なのです。

受験英語は役に立たないの?

 

「受験」に英語が取り入れられている理由としては「学力をはかるため」「進学後に専門的な英語の文献を読みこなせるようになるため」などが考えられ、その関係で学校では、ふだん会話ではあまり使わない単語を習うこともあります。かと言って、学校で学んだことがまったく役に立たないかというと、そんなことはありません。「文法や長文などの筆記問題を解く」レベルに比べて「聞く・話す」レベルが低い人が多いのは事実ですが、それは、単に後者の練習不足です。そもそも、「受験英語」と「英会話」のような概念は日本独自のものです。どちらが良い・悪いと考えるのではなくて、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つのスキルをバランスよく伸ばせるように頑張ってください。

語彙力をつけるにはどうしたらいいですか?

 

単語だけを覚えるのではなく、コロケーション(よく使われる単語の結びつき)や例文ごと覚えるようにしましょう。また、自分が興味を持っていることほどよく頭に入るもの。例えば、日本語でもふだん新聞を読まない人が、いきなり時事英語関係の単語を覚えようとしても、なかなか覚えられなくて嫌になってしまいます。それよりは、音楽が好きな人なら音楽関係の英語の雑誌を読むなど、まずは自分が興味ある分野の単語から覚えてみてください。黙読するだけでなく、書いたり、口に出したりしながら読むと、記憶に定着しやすいですよ。

目で見ればわかる単語や文章も、全然聞き取れません。

 

「理由としては、以下のようなことが考えられます。
(1) 日本語にはない英語の音が聞き取れない
(2) 音が消えたり、つながったり、変化したりする英語の音のルールを知らない。
(3) 英語独特のリズムに慣れていない。
(4) いちいち日本語に訳そうとするので、相手のスピードについていけない。
「自分が発音できない音は聞き取れない」と言われているほど、英語のリスニングと発音は、密接に関係しています。英語のCDなどを聞いて耳を慣らすことも重要ですが、発音の練習もおろそかにしないでください。


ネイティブのような完璧な英語を身につけたいのですが…

 

一口に「ネイティブ」と言ってもいろんな人がいますし、彼らが常に「完璧な英語」を話しているかというと、そうではないと思います。例えば、日本人が日本語で新聞を読んで、すべての用語を「完璧」に理解している人がどれくらい存在しているでしょうか?個人的には、皆無に近いと思います。とは言え、自分も完璧主義で英語を学習していた時代がありました。でも、留学先でネイティブや他の国から来た留学生たちが、多少間違えながらも堂々と話しているのを耳にして、気が楽になりました。英語の上達には天井がありません。「完璧」にこだわるとつらくなるので、コミュニケーションの手段としての英語を楽しんでみてください。